
山の森は豊かな動物たちを支えるばかりではなく、栄養豊富な土壌を作り出します。
森の恵みは川を通じて海へと運ばれ、河口周辺に藻場を形成し、海洋生物のゆりかごとなります。
ホッケの稚魚やイカナゴはプランクトンを食べて育ち、沿岸に出てはウミガラスやウトウ、ケイマフリといった海鳥の糧となります。
一方、遥か外洋を旅してきたサケの仲間たちは、秋になると羽幌沿岸に戻っては産卵のために川を遡ります。
その骸は水中の小さな生物を育むのはもちろん、森へと運ばれて木々の栄養になることも。