ウミガラス巣内カメラ2017の映像

ウミガラス(オロロン鳥)は、日本では唯一天売島でのみ繁殖しています。それも現在、繁殖しているのは赤岩の対岸の崖にある窪み1か所のみです。環境省羽幌自然保護官事務所では、ウミガラスの巣内にカメラを設置し、飛来数や繁殖状況などを撮影し保護活動に役立てています。

今シーズンも巣内カメラを設置し、ウミガラスのヒナが巣立つ7月下旬~8月上旬まで撮影を行っています。今年は4台のカメラを設置し、巣内全体を撮影することができます。(昨シーズンは音声の録音も可能でしたが、今シーズンは音声なしとなってしまいました。)

巣内の様子を随時紹介していきますので、ぜひご覧ください。巣内カメラの映像を通じて、羽幌のシンボルであるウミガラスをもっと身近に感じていただければと思います。


今年のウミガラスの繁殖が終了しました!(7/31)


ウミガラスの最後のヒナが7月31日に巣立ち、今年の繁殖が終了しました。

現在録画映像をまだ解析中で繁殖状況を全ては確認できていませんが、おそらく18羽程度のヒナが巣立ったと思われます。

ヒナの巣立ちは7年連続で成功しており、4年連続で10羽以上のヒナが巣立ちました。ヒナの巣立ちが無事に終わり一安心です。また近々、今シーズンの繁殖成績をとりまとめ、ご紹介したいと思います。

 

最初にふ化したヒナが巣立ちました!(7/10)


6月21日にふ化した最初のヒナが、7月10日の夕方に巣立ちました。

今年最初にふ化したヒナは、2週間を過ぎた頃(ふ化して18日目)から、しきりに羽ばたく練習をしていましたが、次の日の夕方、親鳥と一緒にくぼみの入り口までテコテコと歩いて行き、巣立って行きました。

今のところ、多くのヒナが順調に巣立っているようなので、また紹介したいと思います。

 

ウミガラスのヒナ成長中!(7/9)


6月22日に最初のヒナが生まれたことを確認し、その後どんどん生まれて7月9日の時点で、16羽のヒナを確認することができました。

そして、ヒナへの餌運びも頻繁に見られ、順調に大きくなってきています。孵化から2週間も経つと、灰色だったヒナも白黒になり、かわいい姿を見せてくれます。

ヒナたちの成長していく様子をご覧ください。

 

ウミガラスのヒナ産まれています!(7/5)


5月中旬頃から始まったウミガラスの産卵ですが、6月18日の時点で18個の卵を確認することができました。

そして!6月24日に4羽のヒナを確認することができました!
飼育下では、卵の中のヒナは嘴打ちを始めて2日後位に孵化するということも言われており、それを考えると孵化には相当な体力が必要なんだろうな~と思います。

がんばって生まれてきてほしいですね! 

 

ウミガラスの産卵、順調です!(6/12)


5月中旬頃からウミガラスの産卵が始まり、6月4日の時点で12個の卵を確認することができました。

親鳥は約35日間、交替しながら卵を温めます。このまま順調にいけば今月の下旬頃に最初のヒナの姿をみることができるのではないかと思います。

孵化が楽しみですね☆

 

ウミガラスの卵を確認しました(5/21)


5月21日に、4個の卵を確認できました。

ウミガラスの繁殖期は5月から8月で、一夫一妻で繁殖を行います。巣は作らずに岩棚に直に産卵します。そのため、ウミガラスの卵は岩棚から転がり落ちないように洋梨形になっています。

卵は見つかるでしょうか?抱卵中の様子をぜひご覧ください。

 

カメラで50羽のウミガラスを確認しました(5/10)


繁殖地内にも50羽を超えるウミガラスが出入りしています。

5月10日の時点で、50羽を超えるウミガラスが繁殖地内でも確認できました。 昨年は、繁殖地への最大飛来数が38羽でしたので、昨年よりも多くのウミガラスが繁殖地を出入りしていることが確認されました。

繁殖地内では、羽繕いや求愛行動、ケンカの様子も見ることができます。

 


ウミガラスの巣内映像公開スタート(4/25)


現在50羽を超えるウミガラスが飛来してきていることが確認されており、繁殖地に出入りするウミガラスも徐々に増えてきています。

今後が楽しみですね。