天売島の海鳥図鑑

 日本では約100種類の海鳥が見られ、そのうち約40種類の海鳥が子育てをしています。
 北海道羽幌町の沖合に浮かぶ「海鳥の楽園」天売島では、3月〜8月にかけて8種類の海鳥が子育てをしています。
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【和名】ウミガラス(海烏)
【英名】Common Murre
【学名】Uria aalge
【メモ】
別名「オロロン鳥」。背中がこげ茶色で、お腹が白い。「オロロン」と鳴く。陸上ではペンギンのように直立歩行する。天売島は日本に残された最後の繁殖地。
【和名】ケイマフリ(海鴿)
【英名】Spectacled Guillemot
【学名】Cepphus carbo
【メモ】
全身黒くて目のまわりが白く、足は赤い。岩の隙間で繁殖し、ピピピと鳴く。ケマ(足)・フレ(赤い)というアイヌ語が名前の由来。
【和名】ウトウ(善知鳥)
【英名】Rhinoceros Auklet
【学名】Cerorhinca monocerata
【メモ】
橙色クチバシの付け根に白い突起があり、顔に白い飾り羽を持つ。日中は海上にいるが夕暮れ時に一斉に巣に戻る。天売島で最も数が多い鳥。
【和名】ウミスズメ(海雀)
【英名】Ancient Murrelet
【学名】Synthliboramphus antiquus
【メモ】
クチバシが短い小型の海鳥。5月から6月に沖合で見られる。巣に戻るのは夜中で、チュルッと鳴く。
【和名】ヒメウ(姫鵜)
【英名】Pelagic Cormorant
【学名】Phalacrocorax pelagicus
【メモ】
全身が緑や紫の光沢がある黒で、クチバシはウミウより細く根元は赤い。崖から突き出た岩で繁殖する。
【和名】ウミウ(海鵜)
【英名】Japanese Cormorant
【学名】Phalacrocorax capillatus
【メモ】
全身が緑がかった光沢のある黒で喉元が白い。クチバシはヒメウより太い。崖の上で集団繁殖する。
【和名】ウミネコ(海猫)
【英名】Black-tailed Gull
【学名】Larus crassirostris
【メモ】
小型で足が黄色く、尾羽の先が黒い。クチバシの先に黒と赤の斑がある。ネコのような鳴き声をする。ウトウが巣へ持ち帰ってきた魚を奪う。
【和名】オオセグロカモメ(大背黒鴎)
【英名】Slaty-backed Gull
【学名】Larus schistisagus
【メモ】
大型で尾羽は白く、足が桃色。クチバシの先に赤い斑がある。他の海鳥の卵やヒナを食べることがある。