骨のしくみ

 海鳥は人間と同じ脊椎動物ですが、空中を飛ぶために骨の内部を空洞にしたり、少ないパーツで骨組みをつくりあげて、体を軽量化しています。また水に潜る海鳥は、骨の中がつまっていて、体も重くできています。


飛ぶことにすぐれた海鳥の骨

 空洞になった骨の内部は支柱で補強され、軽量化と同時に強度も十分に保たれています。建築物などにも見られるトラス構造と同じ原理です。

潜ることも飛ぶこともできる海鳥の骨

 飛ぶことと潜ることの両方の機能をもたせるために、骨の密度は、空を飛ぶ海鳥と水に潜る海鳥のほぼ中間になっていることが推測されます。

潜ることにすぐれた海鳥の骨

 骨には厚みがあって重く丈夫で、中には脂肪がぎっしりつまっています。水中に潜ったり泳いだりするには、体は重い方がつごうがいいのです。